日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

屈光性を示すシアノバクテリアの探索
*片山 光徳小林 真理池内 昌彦
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 0580

詳細
抄録
我々はこれまでに糸状性シアノバクテリア Rivularia sp. IAM M-261 株が屈光性を示すことを見いだし、解析を進めている。しかしながら遺伝子破壊等の分子遺伝学的解析には成功していない。
我々は形質転換が可能な種を得るため、屈光性を示すシアノバクテリアの探索を行なった。その結果、Scytonema IAM M-291、Tolypothrix distorta IAM M-98、Calothrix thermalis PCC7715、Calothrix desertica PCC7102、および野外から採集した Calothrix 1種が屈光性を示すことを見いだした。これらの株の多くは陸上に生育するものであり、シアノバクテリアの屈光性は陸上での生育に役立つものと予想された。PCC7715 株の屈光性は M-261株同様に青色光により誘導された。
著者関連情報
© 2008 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top