日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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維管束形成の初期過程で働く遺伝子の解析
*槻木 竜二石橋 桂田中 奈々鷲見 芳紀Ditengou FranckPalme Klaus岡田 清孝
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p. 0620

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抄録
維管束のネットワーク状のパターンは前形成層のそれが形成されるときに決まる。しかしながら、発生中の器官原基で前形成層へと分化する細胞がどのように選ばれ、連続的でありながら側方抑制的な細胞列のパターンを生じるのかはよくわかっていない。また、未分化な細胞がどのように運命決定され前形成層細胞へと分化するのかについてもよくわかっていない。一方、維管束を構成する複数の細胞がどのように増殖制御等されて、細胞列の束になるのかもよくわかっていない。これらを明らかにするためには、前形成層が形成される初期過程で働く遺伝子を同定し、その機能を明らかにする必要がある。私たちは、葉脈パターンが異常な突然変異体を複数単離し、葉脈形成に関わる遺伝子の同定と解析を行っている。NO VEIN (NOV)遺伝子は葉脈形成に必要な遺伝子として同定された。これまでに、前形成層形成に必要なこと、葉と胚において発生に伴ってダイナミックに変化するオーキシンの分布パターン形成に必要なこと等を明らかにしている。一方、621C-27遺伝子は正常な葉脈パターン形成及び木部細胞列数の決定に関わる遺伝子として同定され、正常な前形成層パターン形成に必要であることなどを明らかにしている。本発表では、NOV621C-27遺伝子が、葉脈形成のみならず、根の維管束形成や胚発生過程においても細胞運命の決定に重要な働きをもつこと等を報告する。
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© 2008 日本植物生理学会
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