日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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オーキシン極性輸送に関わるシロイヌナズナMAB4/ENPの機能解析
*古谷 将彦仲西 賢剛田坂 昌生
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p. 0636

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抄録
植物ホルモンであるオーキシンは、極性輸送と呼ばれる細胞間輸送システムにより生合成された部位から移動し、偏差的な分布を形成する。オーキシンの排出キャリアーであるPIN-FORMED (PIN) タンパク質が細胞膜上に極性をもって局在し、その極性が細胞間で揃うことでオーキシンの極性輸送が可能となる。これまでに、Ser/Thr kinaseであるPINOID (PID)、そしてNPH3様タンパク質MACCHI-BOU 4/ENHANCER OF PINOID (MAB4/ENP)がPINタンパク質の細胞内局在を制御することが示されている。
MAB4/ENPタンパク質はNPH3ドメインとタンパク質間相互作用に関わるBTB/POZドメインを有しているが、その詳細な機能は未知である。我々はMAB4/ENPの機能を明らかにすることを目的に、MAB4/ENPと相互作用する因子の探索をYeast Two-hybrid法を用いて行った。その結果、いくつかの候補因子を単離、同定することに成功した。本発表では、MAB4/ENP相互作用因子の解析結果について報告する。また、MAB4/ENPと機能重複的に働くことが予想されるMAB4ファミリー遺伝子群の解析結果も合わせて発表する。
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© 2008 日本植物生理学会
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