日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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イネラミナジョイントにおけるブラシノステロイドとオーキシンの作用機構
*中村 郁子, 藤岡 昭三, 辻本 雅文, 北野 英己, 中野 雄司, 松岡 信
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p. 0668

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抄録
ラミナジョイント(LJ)は葉身及び葉鞘という二つの性質の異なる葉をつなぐヒンジの役割をしており、その伸長制御は収量に影響を与えうる重要な問題である。LJの屈曲テストの歴史は古いが、その屈曲角度の制御機構については不明な点が多い。本研究では最近のゲノム解析と共に蓄積が進んだブラシノステロイド(BR)関連の変異体を用いて、LJの屈曲に関わる植物ホルモンであるBRとオーキシンによるLJの屈曲制御機構を詳細に解析した。野生型植物でBRやオーキシンに対して最も反応性が高いのは葉の抽出後展開前の時期であり、その時期にはBRの受容体であるBRI1が向軸側背軸側共に発現していたが、その後BRI1は向軸側のみに発現が限定された。何れのホルモン処理によってもLJの細胞数に変化はなく、専ら細胞伸長によりLJは伸長しており、伸長が著しいのは向軸側の外縁部の細胞であった。BR関連の変異体を用いてオーキシンに対するLJの反応を調べたところ、BRI1欠損変異体であるd61ではオーキシン処理による屈曲角度は小さくなったものの、細胞伸長は観察された。一方強い表現型を示すBR欠損変異体、d2やbrd1ではオーキシンに対して過敏に反応し、細胞伸長も促進されていたが、弱い表現型のdwf4やd11では過敏反応は見られなかった。これらの結果によりBRとオーキシンは複雑に相互作用しながら作用していることが示唆された。
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© 2008 日本植物生理学会
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