日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナの葉緑体遺伝子の転写後調節に関与するタンパク質の解析
*松浦 匡輔明賀 史純篠崎 一雄庄野 由里子永田 典子本橋 令子
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p. 0692

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抄録
葉緑体の形成・機能に関与するタンパク質の多くは、核にコードされている。その1つであるPPR(Pentatricopeptide Repeat)タンパク質は、タンデムに並んだ35アミノ酸からなるPPRモチーフの反復により定義され、主に高等植物において巨大なファミリーを形成し、オルガネラ遺伝子の転写後調節に関与している。葉緑体における機能は、オペロンで転写された前駆体RNAのプロセシング、スプライシング、編集、安定化など多岐にわたる。我々は、PPRタンパク質機能を明らかにするため、シロイヌナズナのタグラインよりその欠損変異体を単離し、著しい色素異常の表現型を示す変異体apg(albino or pale-green)14、apg15、apg16について解析を行なった。APG14は、pTAC(plastid transcriptionally active chromosome)ファミリーに属するタンパク質であり、APG15とAPG16は共にPPRファミリーのタンパク質である。PPRファミリーはタンパク質のモチーフ構造により分類されるが、APG15はPPRモチーフの他にC末側に良く保存されたDYWモチーフを持つPLSサブファミリーに分類され、一方APG16はPPRモチーフのみを持つPサブファミリーに分類される。apg15について葉緑体遺伝子の転写産物のプロセシング異常の有無を確認した結果、4.5sと5srrnの転写産物に明らかな異常が確認された。本研究では、これら3つのタンパク質の葉緑体遺伝子発現における一連のプロセシングとの関係を報告する。
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© 2008 日本植物生理学会
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