日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第51回日本植物生理学会年会要旨集
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ヒメツリガネゴケのPPRタンパク質は部位特異的なRNA編集やmRNAの蓄積レベルの制御に働く
田崎 瑛示香村 吉洋青木 良晃大谷 祥太郎永島 はるか*杉田 護
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p. 0352

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抄録
植物のオルガネラRNAの転写後制御やミトコンドリアの細胞質雄性不捻にpentatricopeptide repeat (PPR)タンパク質が関わっていることが知られている。我々はヒメツリガネゴケに存在する104個のPPRタンパク質のうち、DYWドメインをもつ10種類のPPRタンパク質とNYNドメインをもつ3種のPPRタンパク質それぞれの遺伝子破壊変異株を作製しその表現型の解析を行った。その結果、DYWドメインをもつPpPPR_56、PpPPR_71、PpPPR_77とPpPPR_91はミトコンドリアの部位特異的RNA編集に働くこと、PpPPR_43は数種類のミトコンドリアmRNAの蓄積に関与していることを明らかにした。またNYNドメインをもつPpPPR_63は原糸体の側枝の形成に関与することが示唆された。残り数種のPPRタンパク質の機能解析の結果についても合わせて報告する。
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© 2010 日本植物生理学会
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