日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第51回日本植物生理学会年会要旨集
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ブナ花成関連遺伝子の単離と解析
*大宮 泰徳松田 修一高田 直樹上村 松生斎藤 秀之赤田 辰治
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p. 0782

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抄録
本研究の目的は、ブナ (Fagus crenata) 開花・結実の周期的な変動のしくみを明らかにするため、研究代表者が保有する開花・結実の周期性を保持するクローンと周期性が失われ毎年開花・結実するクローンに対して、比較ゲノム解析や遺伝子多型解析などの手法を用い、豊凶の制御に関わる遺伝子変異を同定することにある。その手始めとして、ブナより花芽形成の基幹的な役割を担う CO, FT 相同遺伝子をクローニングした。東北育種場内に保存されている変異クローンを含む38クローンについて、これらの遺伝子多型の解析を進めている。 CO 遺伝子のコード領域には、その機能に影響を与えるような多型は見出されなかった。さらに両遺伝子を解析するため、ゲノム配列の単離を試みるともに、季節変化に伴って発現変動する両遺伝子の挙動について解析を行った。
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© 2010 日本植物生理学会
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