日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第52回日本植物生理学会年会要旨集
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リン酸化プロテオミクス手法を用いたMAMPシグナル伝達経路の解析
*松井 英譲野村 有子加星(岸) 光子高橋 章廣近 洋彦白須 賢中神 弘史
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p. 0605

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抄録
プロテオーム解析手法は、遺伝子の機能重複や変異体の致死性に由来する順遺伝学的手法による制約を受けず、翻訳後修飾の解析に非常に有用な手段であることより、未知のシグナル伝達機構を解析するための強力なツールとして期待されている。我々は、「リン酸化」を大規模に解析するショットガン解析技術を確立し、植物免疫を含む広範囲の生命現象の理解に威力を発揮し得ることを報告してきた。
現在、このリン酸化プロテオミクス技術を用い、微生物分子パターン(microbe-associated molecular pattern: MAMP)刺激に伴うリン酸化プロテオームの変動解析を行い、植物免疫を制御する新たな因子の同定に取り組んでいる。また、植物免疫への関与が知られているプロテインキナーゼの基質の同定を目的とした新規手法の確立にも取り組んでいる。本発表では、これらの取り組みについて紹介する。
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© 2011 日本植物生理学会
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