小児の精神と神経
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東日本大震災直後に出生した子どもの対人応答性─いわき市と静岡市との比較─
鈴木 美枝子仲 真紀子
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2024 年 64 巻 2 号 p. 171-178

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抄録
【目的】対人応答性は,人との関係性を結ぶうえで重要な心理的特性である.2011年3月の東日本大震災直後に生まれ,震災後の混乱期に乳幼児期を過ごしたいわき市の幼児の対人応答性の特徴を検討する.【方法】いわき市の年長児(5歳1か月から6歳1か月)100名と,比較対照のための静岡市の年長児(5 歳1か月から6歳か月)100名を対象とし,対人応答性尺度(SRS-2)を実施した.【結果】地域,性別,年齢,尺度(社会的気づき,社会的認知,社会的コミュニケーション,社会的動機づけ,興味の限局と反復行動)を要因とした分析により,いわき市の子どもの方が全般的に対人応答性は低いこと,特に,いわき市の5歳7か月以下の男児の対人応答性が低いことが明らかになった.また,いわき市の5歳7か月以下の対象児では,社会的動機づけ以外の尺度において応答性が低かった.【考察】いわき市で震災直後に生まれた子どもの対人応答性をみると,性別では男児で,年齢では5歳7か月以下で,環境が子どもの発達により影響したと示唆された.
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© 2024 一般社団法人日本小児精神神経学会
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