小児の精神と神経
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低亜鉛血症の改善とともに不登校が改善した1例
小沢 浩井之上 寿美塩田 睦記白井 育子福田 あゆみ小沢 愉理
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2024 年 64 巻 3 号 p. 251-256

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抄録
亜鉛は,300種類以上の酵素活性の中心であり,多彩な生理機能を持ち,精神行動の影響も関係している.われわれは,低亜鉛血症をきたした不登校の男児に酢酸亜鉛水和物を投与し,低亜鉛血症の改善とともに不登校が改善した男児を報告する.症例は13歳男児.診断は,自閉スペクトラム症,注意欠如多動症.中学1年から不登校.不登校特例校に転校するが,不登校は改善しなかった.血中亜鉛濃度59μg/dLと低値であったため,酢酸亜鉛水和物50mg内服開始した.内服時,バールソン児童用抑うつ性尺度(DSRS-C)18点(cut off値16点),スペンス児童用不安尺度(SCAS)合計点82点(cut off 値26点)であり,うつ状態,不安障害を認めた.3か月後,学校には3日通えるようになった.5か月後,学校に毎日通うようになったが,DSRS-C 20点,SCAS 90点であった.14か月後,DSRS-C 8点,SCAS 33点に低下した.本児も酢酸亜鉛水和物を飲むといい感じがすると感想を述べた.亜鉛投与については,解明されていないことが多いので,今後検討をする必要がある.
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© 2024 一般社団法人日本小児精神神経学会
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