2026 年 65 巻 4 号 p. 313-320
島田療育センターはちおうじでは医療福祉相談科(療育部の窓口)と連携して神経発達症等の移行期医療に取り組んできた.2018年1月から2021年9月までに移行した145人に郵送での無記名アンケートを実施し2022年2月末までに60人から回答を得た(回収率41.4%).自由記述回答は文字データとして共起ネットワーク分析を行った.平均年齢22.7歳,主病名はASD39人,ADHD2人,知的発達症19人,手帳取得者は56人であった.移行について初めて聞いた年齢は平均19.5歳で,約30%が新しい病院・医師に不安を感じていた.移行後半数以上が困ったこと,よかったことはなかったと回答した.移行後の望ましい診療体制は,小児科10%,成人科23%,併診34%,わからない28%であった.困ったことは個別性が強く,個々に応じた多職種でのきめ細やかな移行システムを構築することで解決できるのではないかと考えられた.