2023 年 39 巻 2 号 p. 62-66
小児呼吸器外科領域における画像技術や画像診断のトピックスについて述べる.完全胸腔鏡下手術やロボット支援手術において3D内視鏡システムによる立体視が可能になってきている.肺手術では3D再構成CT画像による術前シミュレーションが広く行われており,区域切除における術中区域間同定にインドシアニングリーンが用いられることがある.先天性気管狭窄症における正確な気管内径の測定方法が明らかにされ,3Dモデルや流体力学的モデルによるシミュレーションが試みられている.乳び胸に対してはリンパ管造影やMR lymphangiographyが施行されるようになってきた.