写真測量
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球形窓を持った水中カメラシステムの検定法に関する研究
岡本 厚森 忠次
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1974 年 13 巻 2 号 p. 1-8

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抄録

本論文では, 一般に空気中で用いられるカメラを使用した球形窓を持つ水中カメラシステムを検定するための2種類の方法が提案されており, これらの方法によって, 35mmカメラを用いたこの種の水中カメラシステムを検定した実証的な1例が示さされている。ここで想定されている水中カメラシステムの特徴は, 球形窓を持つ水中容器によって光線の屈析の影響を除去しようという形のものであることであり, 既に米国でその1例が開発されている。我々はこの水中カメラシステムの検定に提案された2種類の方法を適用し, この水中カメラシステムの内部標定要素を外部標定要素とともに決定することができるかどうか, および適当なテストフィールドを撮影対象物内に配置した場合, この水中カメラシステムを用いて解析的精密水中写真測量が実施できるかどうかを探求したが, その結果この水中カメラシステムが十分使用可能であることがわかった。この研究の第2段階としては, この種の水中カメラシステムで内部標定要素が既知なもの, つまり使用カメラの主点位置および画面距離が既知であり, その他の要素の影響は写真測量定的に無視できるようなものを設計・製作し, 通常の図化機を用いて水中地形の精密図化を目的とするものが考えられ, 今後その方面の研究が待たれている。

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© 社団法人 日本写真測量学会
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