抄録
ガス中蒸発法により気相からdelta-alumina粒子の創製を行ない、遠赤外領域から可視紫外領域までの吸収スペクトルを測定した。またdelta-alumina粒子を空気中で加熱し、安定相への転移温度を中間赤外吸収スペクトルの変化及びDSCピークより決定した。delta-aluminaは1050℃でtheta-alumina、1200℃でalpha-aluminaに転移した。さらに、AlとCrの混合粉末を酸素雰囲気中で蒸発させることによりアルミナ粒子にクロム元素をドープすることに成功した。ドープされたアルミナはtheta-aluminaでありスペクトルが大きく変化することを見出した。