抄録
近年のMHDダイナモ計算によって解決できていない問題の一つに,小スケール磁場から大スケール磁場がどのように生成するかという問題がある.通常は,誘導起電力を局所瞬間α効果で近似し,解釈される.しかし,この近似が適切かは実は明らかでない.そこで私たちは,ある定常流れによるダイナモ問題で,誘導起電力の振る舞いを調べた.その結果,地球のコアでは,局所瞬間α効果でなく,誘電気電力の非局所的で時間遅れをもった効果が重要であり,この効果によって局所瞬間近似によるものより強い磁場が生成されることがわかった.