日本惑星科学会秋季講演会予稿集
日本惑星科学会2005年秋季講演会予稿集
セッションID: 1430
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エンスタタイトコンドライト的な組成を仮定した水星の熱史
*広瀬 佑介倉本 圭
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抄録
原始太陽系の内縁部において、物質はより還元的な傾向にあると考えられるため、水星も還元的な物質から成るという可能性が指摘されている(Wasson 1988)。そこで、水星のマントルの組成・核の組成を、還元的物質であるエンスタタイトコンドライトのケイ酸塩成分、および金属・硫化物成分の組成とそれぞれ同一であると仮定し、パラメータ化対流論を用いて水星の熱史を数値計算した。この結果によれば、現在の水星の内核半径は、従来予想されていた大きさに比べてかなり小さい値となる。
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© 2005 日本惑星科学会
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