抄録
最近になってダストを外側に移動させる新たなメカニズムとして光泳動の効果がKrauss & Wurm (2005), Wurm & Krauss (2006)らによって提案された。光泳道は片側のみから中心星輻射を受けた非一様な表面温度分布を持つダストと周囲のガス分子の相互作用によって生じる力で、状況によっては輻射圧以上の力になれる。 本発表ではこれまでのダスト循環に光泳動の効果を考慮した数値シミュレーション結果を示し、光泳動の影響を明らかにした上で、円盤内縁付近のダスト分布について議論する。