抄録
我々は、連星系における惑星形成の理解を目指して、2003年度から岡山天体物理観測所の高分散分光器HIDESを用いて連星系の系外惑星探査を開始した。これまでに実視連星系をなす19天体について1~2ヶ月に1回程度の頻度で視線速度をモニターし、約3年分のデータを取得するに至った。これらについては、2004、2005年度秋季講演会でも報告を行ってきた。さらに、2005年度8月からは新たに、軌道長半径が10天文単位以下の分光連星系に対する系外惑星探査を開始した。本講演では、これらの観測の現段階での進捗状況について報告する。