日本臨床薬理学会学術総会抄録集
Online ISSN : 2436-5580
第44回日本臨床薬理学会学術総会
セッションID: 44_1-C-P-G2
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一般演題(ポスター)
プロジェクトマネジメントの業務の見える化の工夫
*瀬貫 孝太郎三杉 恵美渡邉 織恵鈴木 義浩堀越 由佳子竹本 恵美子宮城 悦子
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抄録

【目的】次世代臨床研究センター研究開発支援室は、プロジェクトマネジメント業務を中心に学内外の臨床研究を準備段階から終了まで研究者の要望に応じて、様々な側面から支援している。実際に、支援を実施するにあたり、非常に多岐に渡る業務を実施することやプロジェクトマネジメント業務が理解されないことが多いため、当室で実施しているプロジェクトマネジメント業務を見える化することも目的に、当室の支援内容及び業務内容に要した時間(作業工数)を調査、分析することでプロジェクトマネジメント業務の見える化を検討した。【方法】作業工数調査に関しては、当室で実施している業内容を大項目5項目、小項目16項目に分類し、各プロジェクトで共通として作業工数を収集、分析した。採算性に関しては、年度毎で作業工数をもとに、年度毎に利益率を計算した。【結果・考察】プロジェクトマネジメント業務に関しては、作業工数を調査・分析することで、各プロジェクト全体の作業工数、業務内容毎での作業工数を見える化することができた。これらの作業工数を分析すると、医師主導治験の支援の場合と特定臨床研究の支援の場合での支援時間、業務内容の明確な差異が認められた。作業工数をもとに各プロジェクトの利益率を計算すると、プロジェクト毎の利益率が見える化できるとともに、不採算性プロジェクトでは作業工数に同様な特徴が認められた。作業工数を用いてプロジェクトマネジメント業務を見える化することで、自分たちが考えていた時間間隔と大きな相違があることがわかり、業務の見直し・効率化の検討材料として非常に有効であった。各プロジェクトマネジャーが工数管理する意識が芽生えたことが一番の成果であると考えている。実際の工数管理の実際及びプロジェクト管理(プロジェクト進捗シート等)の実例も紹介したいと考えている。【結論】プロジェクトマネジメント業務の見える化と手段として、工数管理は非常に有効であると考えている。工数管理のデータを様々な観点から分析することで、支援の効率化に役立てていきたいと考えている。

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