日本臨床薬理学会学術総会抄録集
Online ISSN : 2436-5580
第44回日本臨床薬理学会学術総会
セッションID: 44_1-C-S06-4
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シンポジウム
看護における臨床薬理学・薬理学教育
*柳田 俊彦平原 康寿池田 龍二
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抄録

看護師養成は、医学・歯学・薬学と異なり複雑である。4年制大学だけではなく、専門学校や短大においても資格取得が可能である。その教育は、「保健師助産師看護師学校養成所指定規則」に則って行われており、2019年の第5次指定規則改正を受けて、2022年度から改正カリキュラムでの教育がスタートしている。4年制大学における学士教育に関しては、『看護学教育モデル・コア・カリキュラム』が、2017年策定に策定されており、現在のカリキュラムは、『看護学教育モデル・コア・カリキュラム』に準拠した初めてのカリキュラムである。

看護における臨床薬理学教育は、看護職の専門化・多様化・高度化に伴い、より一層重視されてきており、専門看護師教育、認定看護師教育、さらには特定行為に係る看護行為の研修においても、臨床薬理学の知識や実践能力が必須となっている。その一方で、看護における臨床薬理学教育の担当者は、その殆どが外部講師の医師や薬剤師という立場であるため、看護学教育における薬理学教育の位置付け、将来、看護師の立場で薬物治療に何が必要とされるか、そのために、どのような教育をなすべきかが見えにくくなっている。

適切かつ有効な薬物治療には、医師-薬剤師-看護師の連携が必須であり、看護師の立場から積極的に薬物治療に参画してもらうことが重要である。本シンポジウムでは、看護の特性を考慮した「看護に向けた臨床薬理学教育」について紹介したい。

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