抄録
名古屋記念病院では,2006年にがんに関する相談窓口として「がん相談支援センター」を開設した.当センターが広く患者に活用されるためには,職員がまず活動内容を熟知して,患者に利用を積極的に薦めていくことが大切である.今回,院内職員に当センターの活動を周知させることを目標に,PDCAサイクルを用いた取り組みを行った.最初に,周知率の現状を把握するため,院内職員を対象にイントラネットを用いてアンケート調査を行った.周知活動を行った後に同じ内容のアンケート調査を2回行い,計3回の周知率を比較した.初回の調査では,がん相談,患者・家族の集いの2項目の周知率は80%以上だったが,がんセカンドオピニオン外来などほかの4項目では39%~55%と低かった.しかしPDCAサイクルを回した後の調査で,回答率と同様にその4項目の院内周知率が有意に上昇した.PDCAサイクルを用いた啓発活動は,より確実な周知効果が期待できることが推測された.