運動疫学研究
Online ISSN : 2434-2017
Print ISSN : 1347-5827
加速度計を用いた労働者の通勤手段による身体活動量の比較:7事業所を対象とした横断研究
奈良 香菜子天笠 志保 福島 教照菊池 宏幸町田 征己井上 茂
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論文ID: 2504

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抄録
目的:加速度計による定量的な評価を用いて,労働者の通勤手段による強度別の身体活動量の違いを明らかにすることとした。
方法:本研究は,2018〜2019年に実施した職域身体活動調査のデータを利用した横断研究である。対象者は,職場の健康づくりに関連する健康管理担当者向け講習会に参加した職場の社員・職員から募集した。対象者に加速度計(Active style Pro HJA-350IT,オムロンヘルスケア社)を連続7日間腰部に装着するよう依頼し,強度別の身体活動を評価した。通勤手段は質問紙により評価し,車通勤(不活動通勤)と非車通勤(活動的通勤)に分類した。通勤手段別の強度別の身体活動時間を比較するため,性,年齢,body mass index,勤務形態,仕事の種類,月の残業時間,加速度計装着時間で調整し,職場の所在地をクラスタとしたランダム効果を含む線形混合効果モデルを用いて解析を行った。
結果:協力が得られたのは7職場で,労働者549名(男性295名,年齢20~64歳)から協力の申し出があった。データ採用の基準を満たした最終解析対象は458名(男性250名,平均年齢(標準偏差)44.7(11.5)歳)であった。非車通勤(n=209)に比べ車通勤(n=249)の群では中高強度の身体活動時間が11分程度短かった(車通勤:49.0分/日,非車通勤:60.3分/日,p<0.001)。通勤手段と強度別の身体活動との関連は中高強度の身体活動が最も大きかった(Cohen's d=0.320)。一方で,低強度の身体活動については違いがみられなかった(車通勤:267.0分/日,非車通勤:271.0分/日,p=0.628)。
結論:通勤手段と強度別の身体活動の関連は中高強度の身体活動が最も大きく,車通勤者は非車通勤者に比べて一日あたり11分程度中高強度の身体活動時間が短かった。
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