2001 年 10 巻 3 号 p. 348-351
術前呼吸理学療法は,術後に適切な換気量が獲得できるよう呼吸法の習得に努め,術前の患者教育が重要である.早期離床を含む胸腹部手術に伴う呼吸リハビリテーションは術後肺合併症を予防し,入院期間を短縮するうえで有効な手段である.プログラムされた呼吸リハビリテーションはCOPDに負けず,肺結核後遺症に対しても有益である.LVRSの適応決定上,呼吸リハビリテーションの徹底的援用が必須であり,呼吸リハビリテーションにおける高度の技量を有するチームワークの達成が必要である.