2001 年 10 巻 3 号 p. 361-365
呼吸不全にいたっていない慢性呼吸器疾患患者100名を対象に,日常生活活動レベルをFEV1を用いて3群に分け,心理社会的状況を検討した.3群間において,ADL (p<0.05),生きがい感VAS (p<0.06),Sup-N (p<0.05), SRQ-D (p<0.05) には分散分析により有意差があった.日常生活活動のレベルの低い群には生きがい感や家族以外からのサポートが低く,抑うつの傾向のあることが示唆された.職業を持たない人々が多く,独居者は1割程度同率にあった.