2001 年 10 巻 3 号 p. 398-402
急性期NPPV導入における理学療法士の役割は多岐にわたるが,その中でも特徴的な役割は,呼吸介助手技の実施によるNPPVと自発呼吸のミスマッチの減少,トリガーエラーの改善および呼吸仕事量の軽減である.またほかに,精神不安の緩和などの効果を認め,結果としてNPPV導入をスムーズにし,その成功率を高めることを可能とした.このように理学療法士の関与は呼吸管理の質を高めると考えられるが,今後,多くの理学療法士が積極的関与に基づく結果を出し,さらに検討していくことが重要である.