日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
Print ISSN : 1881-7319
ISSN-L : 1881-7319
原著
重症慢性呼吸不全患者におけるNIPPV療法長期施行22例の臨床経過
岸川 禮子池田 東吾岩永 知秋藤瀬 茂高橋 直嗣犬塚 悟上田 仁野上 裕子中野 博横田 欣児本広 昭庄司 俊輔
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 10 巻 3 号 p. 409-416

詳細
抄録

重症の慢性呼吸不全例22例に対して1日6時間以上,長期にBilevel PAP療法を施行した.開始時期のPCO2は平均88 Torrから安定時に67 Torrへ,pH 7.31から7.37へ有意に改善した.本療法中止の気管切開・長期人工呼吸器装着例に比較して継続例ではADLが保持できた.終末期に近い慢性に高度の炭酸ガス血症例の治療や緩和治療として有用である.

著者関連情報
© 2001 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
前の記事 次の記事
feedback
Top