2001 年 11 巻 2 号 p. 231-237
米国の呼吸リハビリテーションガイドラインにおいて,下肢トレーニングを中心とした運動療法は,COPDに対する包括的呼吸リハビリテーションの核とされている.我々はCOPD患者を対象に運動療法を核とした外来呼吸リハビリテーションプログラムを施行し短期効果,長期効果を検討した.また,運動耐容能の評価として漸増運動負荷試験,定常運動負荷試験による呼吸リハビリテーションの効果判定を行い,運動耐容能の評価法による違いを検討した.さらに,COPDの骨格筋と運動耐容能などとの関連に着目し,運動耐容能と大腿四頭筋筋力の相関性についても検討した.