日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
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原著
全麻術後患者に対する呼吸介助法の急性効果の検討
―実施者の経験度からみた比較―
星 重美加藤 敦子菅野 紀子関根 忠男田口 治山根 喜男
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2001 年 11 巻 2 号 p. 244-248

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抄録

呼吸器外科全麻術後の患者に対し呼気時圧迫による呼吸介助法を施行し,その急性効果の有無とそれに対する実施者の習熟度の影響を検討した.呼吸介助法はバイタルサインや血液ガスに大きな変化を起こさず,咳嗽のしやすさや喀痰の出しやすさなどの自覚症状の改善に有用である可能性が示唆されたが,ある程度経験を必要とすると考えられた.しかし,呼吸曲線モニターの併用で習熟度の差を改善することが期待できると思われた.

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© 2001 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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