日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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シンポジウムⅠ
呼吸機能障害認定基準の問題
―じん肺法,身体障害者福祉法等について―
中村 雅夫高橋 幸成
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2002 年 12 巻 2 号 p. 159-167

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抄録

日本呼吸器学会より日本人のスパイログラムと動脈血ガス分圧の新しい基準値の報告を受けて,現在日本国内で使用されている法律と肺機能検査値との関係について検討した.これまで%肺活量は Baldwin らの基準値を用いていたが,日本呼吸器学会の新しい日本人の基準値を用いた場合,どのような変化が生じるかについて検討した結果, Baldwin らの基準値に比し,日本呼吸器学会の新しい基準値は%肺活量で約10~20%大きな値を示していた.日本人の正しい障害判定をするには日本人の正しい基準値を使用することが必要と考えられた.

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© 2002 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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