日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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原著
気管切開下人工呼吸療法を受けている患者の退院を困難にしている要因
眞田 正世園田 武子小川 賢二嶋田 要子土井 とよ子安藤 隆之
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2003 年 12 巻 3 号 p. 381-384

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抄録

介護保険の導入にもかかわらず,当院の人工呼吸器装着患者の在院日数は長期化している.今回,当院に入院中の人工呼吸療法を受けている患者とその家族,愛知県下の訪問看護ステーションとその看護師に対し,患者と家族の状況を調査した.その結果,人工呼吸療法を受けている患者の退院を困難にしている要因として,患者と家族は在宅では人工呼吸器のトラブルや身体の異変や急変にすぐ対応してくれる連携などが整っていないと考えていることや,家族の人工呼吸器管理やケア負担が大きいと考えていることが原因であるとわかった.

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© 2003 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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