日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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ジョイントミーティング
急性肺水腫に対するNPPVの適応と限界
竹田 晋浩
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2004 年 13 巻 3 号 p. 482-484

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抄録

ICUにおいてNPPVが注目されている.ICUにおける急性呼吸不全(acute respiratory failure)に対してNPPVはスタンダードな治療方法として用いられるようになったが,その適応を見極めなければならない.急性心原性肺水腫に対しNPPVは,ほとんどの研究でその有効性を認め,使用を推奨している.NPPVは急性心原性肺水腫に対し,マスクによる酸素投与のみと比較すると早期に酸素化能を改善,呼吸数を減少,血行動態を改善させ,その結果として気管内挿管を減らし,予後を改善する.ALI/ARDSにはNPPV使用は有効例と無効例が報告されていて,いまだその効果は確認されていない.ALIに対するNPPVは酸素化能を改善させることは可能だが,酸素化能などのpulmonary gas exchangeが改善しても,全身状態の改善には時間がかかり,stressfulな時間が長くなり,失敗しやすくなるものと思われれる.現時点ではALI/ARDSにはNPPV使用の有効性は確認されていないと思われる.

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© 2004 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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