2007 年 17 巻 2 号 p. 110-113
訪問看護を利用される慢性呼吸不全患者は,HOTやHMVの導入直後で機器管理や在宅療養に不安がある方,入退院を繰り返すような病状が不安定な方,重度呼吸不全の方,介護状況等に問題のある方などである.在宅では,導入期から急性増悪期までにかかる広いアセスメントが必要である.初期からの十分な情報収集のためには,病院を訪問し,主治医や担当看護師等と,顔の見える連携体制作りが大切である.このような連携の積み重ねにより,医師との信頼関係を築くことが可能であり,医師との連携により,さらに質のよい訪問看護が提供できる.