日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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原著
上肢挙上が呼吸運動出力と換気に与える影響
解良 武士武井 圭一
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2007 年 17 巻 2 号 p. 153-156

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抄録

健常男子大学生7名を対象に,呼吸運動出力の指標である気道閉塞圧(P0.1)と換気量を無負荷と1kgの重錘を把持した姿勢で比較した.その結果,上肢を挙上するとP0.1は増加するが,1回換気量は増加しなかった.このことは呼吸運動出力に見合う換気量が得られないと息切れを感知するというモデルと一致し,慢性閉塞性肺疾患患者が上肢挙上時に息切れが起こりやすいことと関連があると考えられる.

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© 2007 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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