日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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ランチョンセミナーⅥ
禁煙治療の最前線
鈴木 幸男
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2008 年 18 巻 1 号 p. 24-29

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抄録

ニコチン依存症患者にとって,禁煙は容易に達成できるものではなく,カウンセリングおよび薬物治療による支援が必要である.現在,わが国では禁煙薬物治療にニコチンガムとニコチンパッチが用いられている.さらに2008年5月から,ニコチンを含まない経口禁煙補助薬であるバレニクリンが発売されている.今後,バレニクリンの登場によって薬物治療の選択肢が拡がり,禁煙治療がさらに普及してわが国の喫煙率低下に貢献し,国民全体の健康に大きな効果をもたらすことを期待したい.

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© 2008 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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