日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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ワークショップⅡ
学際的医療チームの役割
─市立秋田総合病院における取り組みと成果─
菅原 慶勇高橋 仁美清川 憲孝笠井 千景渡邊 暢藤井 清佳柏倉 剛本間 光信佐竹 將宏塩谷 隆信
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2008 年 18 巻 2 号 p. 132-138

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抄録

包括的呼吸リハビリテーション(呼吸リハ)は継続して実施することで効果が上がることが実証されており,病院あるいは地域における医療チームの指導を受けた後,在宅でいかに患者に継続させるかが課題となる.継続のためには,呼吸リハの必要性と方法を患者や家族によく理解させることが第一前提で,そのために継続可能なプログラム構成に配慮し,わかりやすく繰り返し指導できる学際的医療チームの役割は大きい.呼吸リハにより獲得した効果を維持するには,定期的なフォローアップにより在宅でいかにモチベーションを維持させ,呼吸リハを継続させることができるかが鍵となる.患者教育は,COPDの予防や管理すべてのプロセスにおいて重要な位置を占めることから,学際的医療チームが患者教育の一環として包括的にアプローチできる呼吸教室の果たす役割は大きいと考える.

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© 2008 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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