日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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教育講演Ⅸ
日米ガイドラインの比較から見た本邦における院内肺炎の現状と課題
関 雅文河野 茂
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キーワード: 院内肺炎, I-ROAD, PK/PD理論, ATS/IDSA, JRS
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2008 年 18 巻 2 号 p. 87-90

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抄録

わが国では,院内肺炎に対する適正な抗菌化学療法の指針を示すための診療ガイドラインが,2008年日本呼吸器学会から新たに発表された.これは,2005年発表の米国胸部疾患学会と感染症学会合同ガイドラインの影響を大きく受けたものである.ただし,保険制度も含めた両国の医療環境の違いも明らかとなり,「I-ROAD」という特徴的な重症度分類や最新のPK/PD理論に裏づけられた高用量の具体的な抗菌薬使用が推奨された.

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© 2008 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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