2009 年 19 巻 1 号 p. 31-33
入院により在宅酸素療法(HOT)を導入する際に,呼吸リハビリテーションの考え方による患者教育を多職種により実施するクリニカルパス(パス)を作成,施行し,その有用性について検討した.パスの使用の主体は安定期の導入であった.パス導入後,安定期のHOT導入,急性増悪後の導入いずれも全入院期間・HOT導入期間の有意の短縮,救急受診回数の有意の減少,緊急入院回数の減少傾向を認めた.以上の成績から,HOTを導入する際の患者教育にクリニカルパスを用いることにより導入の際の患者教育はより効率的に実施できると推定された.