2009 年 19 巻 2 号 p. 163-165
人工呼吸の安全管理のためには,システムの構築は必要だが,最終行為者であるスタッフの教育も重要となる.当院では,医師,臨床工学技士,看護師,医療安全推進室で「人工呼吸安全管理ワーキンググループ」を組織し,研修医や新人看護師を対象とした教育プログラムを作成した.内容は,酸素療法,気管挿管管理,人工呼吸器管理の3編で構成し,講義形式と紙芝居を使いながら器具を実際に使用する演習重視の形式を取り入れた.
人工呼吸に関する知識・管理方法を標準化し,多職種で教育プログラムを作成,組織横断的に教育活動を行っていくことが,安全管理には重要である.