2009 年 19 巻 3 号 p. 230-236
患者教育においては行動変容のステージに合わせて指導を行うことが原則である.それぞれの段階において適切な介入をするためには,看護師がコーディネーターとなり,変化ステージを評価し,教育プログラムを設定することが有用である.特に行動期におけるアクションプランを含む自己管理指導や,維持期における自己効力感・アドヒアランスの維持向上においては,看護師の果たす役割は大きい.「呼吸リハビリテーションマニュアル─患者教育の考え方と実践─」を参考にして,当院で実際の現場で取り組んでいる内容を例に報告する.