日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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ランチョンセミナーⅨ
間質性肺炎における在宅酸素療法
宮崎 泰成上里 彰仁稲瀬 直彦
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2012 年 22 巻 1 号 p. 71-76

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抄録
間質性肺炎患者は高齢者で多いため,高齢者社会になり増加している.その代表である特発性肺線維症の5年生存率は30%と予後不良である.一方で間質性肺炎の在宅酸素処方率は年々増えている.間質性肺炎において在宅酸素療法が生存率を改善させるというエビデンスは現在のところないが,本症に肺高血圧が合併すると予後不良であることがわかっている.したがって肺高血圧を悪化させる昼の低酸素(労作時の低酸素血症)と夜の低酸素(就寝時の低酸素血症)のチェックが在宅酸素処方の際に必要となる.
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© 2012 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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