日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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ワークショップI
医薬連携
──医師の立場から──
堀江 健夫
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2014 年 24 巻 1 号 p. 70-74

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抄録
第5次医療法改正において保険薬局が医療提供施設として位置づけられ,薬物治療が多様化・複雑化するなかでその適正使用を担う薬剤師の活躍が期待されている.
吸入療法は日々進化し,数多くの製剤が開発されている.その一方で適切な使用方法を身につけることの難しさやアドヒアランスが低いといった問題が指摘されており,医療者による支援の重要性が認識されている.患者が効率良く医療者の支援を受けるためには医師・薬剤師双方が必要な情報をやりとりするためのシステムが必要である.
当地では医師,薬剤師が群馬吸入療法研究会を立ち上げ,治療効果ならびにQOL向上を目的に吸入指導の標準化・均てん化,そして医薬連携システム構築の2つの目標を掲げ地域活動を続けてきた.
吸入指導は多職種で実践していくべきもので,医薬連携はそのコアとなる管理技術である.社会の変化に適応しアドヒアランスを高めるためのさらなる全国レベルでの方略が求められる.
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© 2014 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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