日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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原著
神経筋疾患の鼻プラグNPPVにおける現状と課題
高田 学竹内 伸太郎石川 悠加
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2014 年 24 巻 2 号 p. 275-280

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抄録
非侵襲的陽圧換気療法(noninvasive positive pressure ventilation; NPPV)のインターフェイスの一つとして鼻プラグがある.神経筋疾患のNPPVにおける鼻プラグ活用状況を調査し,現状と課題について検討した.神経筋疾患において,日中覚醒時のNPPVや終日NPPVに鼻プラグを使用することは,視野の広さや飲食と会話のしやすさ,皮膚トラブルの回避などの利点があった.患者ごとに顔面や頭部の形状などの特徴が異なるため,多くの製品から最もフィットするものを選択する必要があった.これは,鼻プラグの多くが欧米の製品であり,日本に多い顔の形には適合しにくいことが要因と考えられた.また,現在本邦で入手可能な鼻プラグのなかにノンベントの製品はなく,ノンベントで使用するために加工をする必要があった.日本に多い顔の形に適合しやすい製品やノンベントの製品がないことが課題であった.
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© 2014 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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