日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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ワークショップI
栄養障害の病態と予後―COPDとやせ
浅井 一久栩野 吉弘鴨井 博平田 一人
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2015 年 25 巻 1 号 p. 23-28

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抄録
生物は外界から食物として栄養を摂取し,生体の構築や生命活動のエネルギー源と成している.慢性の呼吸器疾患の代表である慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease; COPD)患者では,閉塞性換気障害やそれに基づく肺過膨張などにより呼吸負荷の増大があり,エネルギー消費が亢進している.他方,COPD患者では,呼吸困難などから食思低下を来たし,エネルギー摂取低下に陥ることがあり,負の栄養バランスを来して,「やせ」を認める事がある.やせはCOPD患者の予後と相関があり,呼吸リハビリテーション,運動療法,および栄養管理が望まれる.
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© 2015 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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