酸素療法は広く医療現場において行われているが,適切な使用方法やモニタリング方法を理解しておくことが重要である.我々はこれまで酸素吸入における加湿効果の評価,新規酸素吸入デバイスであるHigh FO
®ネブライザーやnasal high flowの精度や臨床的意義について報告してきた.また酸素療法におけるモニタリングについては,パルスオキシメーターの使用上の注意点や6分間歩行試験におけるSpO
2 の評価方法に関する研究を行った.一方近年臨床現場に普及している経皮的CO
2 モニタリング装置については,非侵襲的かつリアルタイムに換気状態を評価することが可能であり呼吸管理に欠かせないデバイスとして注目されている.この装置についても基礎的検討と臨床応用例の集積を行ってきた.
臨床現場における適切な呼吸管理や酸素療法の参考ために,一連の研究の一部を紹介したい.
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