日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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ランチョンセミナーIX
非小細胞肺癌に対するEGFR-TKI治療,今後の展開
弦間 昭彦
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2015 年 25 巻 1 号 p. 82-87

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抄録
肺非小細胞癌においては,分子標的治療研究が進み,多くの薬剤の開発がなされている.その中で,多くの問題点も浮かび上がっている.耐性機序,薬剤の使い分け,併用の在り方,個別化の方策など,枚挙に暇が無い.特に,治癒への治療戦略が視野に入ってきており,癌の多様性に基づく耐性獲得を想定した際,併用療法が一つの候補と言える.また,異なる視点での治療標的の併用が考えられる.間質との関係,免疫修飾,代謝の制御,ゲノム不安定性の制御,幹細胞へのアプローチなどが,現時点で候補となる標的といえる.
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© 2015 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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