日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
Print ISSN : 1881-7319
ISSN-L : 1881-7319
研究報告
呼吸器看護専門外来における在宅NPPV患者に対する機器モニタリング活用の有用性
竹川 幸恵渡部 妙子桑原田真弓鬼塚真紀子石原 英樹
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 25 巻 3 号 p. 482-487

詳細
抄録
呼吸器看護専門外来において,機器モニタリングを活用している在宅NPPV患者13名を対象に,データマネジメントツール,機器画面の治療履歴データの活用の効果と課題を分析した.データマネジメントツールの活用は,夜間のNPPV実施時の呼吸状態を詳細に可視化し,問題の早期発見・早期対処やアドヒアランスの向上を可能とした.治療履歴データは,患者の治療参画意識を高めアドヒアランスの向上に繋がっていた.データマネジメントツールおよび治療履歴データを訪問看護師や患者と共有することで,継続看護の充実および患者のアドヒアランス向上に有効であった.課題として,在宅医療従事者との連携システムの構築や,看護師のデータ解析およびマスクフィッティングのスキルアップが必要と考える.
著者関連情報
© 2015 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
前の記事 次の記事
feedback
Top