抄録
VAPS(Volume Assured Pressure Support)モードは従圧式と従量式の特長を活かしたhybridモードであり,現在NPPV専用機で4つのVAPSモードが使用可能である.S/Tモードなどの固定圧モードで治療効果が上がらない場合や,不快感が強い場合にその効果を発揮する.それにはターゲットとする1回換気量の定め方が極めて重要となる.また,ラージリークやライズタイム設定により本来の機能通りに作動しない可能性もある点について理解する必要がある.まだ明らかにされていない点が多いが,機能的に期待値の高いモードであり,これまでの固定圧モードに加えて使いこなしていきたいモードである.