日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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Print ISSN : 1881-7319
ISSN-L : 1881-7319
研究報告
病病連携・病診連携の実際
北川 知佳角野 直城石 涼太小栁 春美山下 はるか出川 聡力富 直人神津 玲
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2016 年 26 巻 2 号 p. 301-305

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抄録

当院は呼吸リハビリテーション(以下,呼吸リハビリ)専門施設として開院し,18年が経過した.呼吸リハビリの対象患者は,長崎県内外の医療機関からの紹介患者が多く,紹介元からは診療情報提供書,当院からは呼吸リハビリ経過報告書を作成し情報交換を行っている.当院で呼吸リハビリ導入後継続している患者は約6割で,そのほとんどが外来で通院できる地域の患者である一方,呼吸リハビリが必要な患者の約4割が継続できていなかった.その一因として本県内外において呼吸リハビリが継続可能な施設の絶対数が少ない現状がある.また医療関係者や患者の呼吸リハビリへの認識の低さ,更に利用できる施設の情報が不足しており,呼吸ケア・リハビリテーション学会における広報活動のさらなる活性化等の検討が必要と思われる.

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© 2016 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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