日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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研究報告
フライングディスク練習会の実施と運営
―自施設内での新規立ち上げと他施設との交流―
加藤 聡之武田 直也岡 圭輔柴田 寛史酒井 元生河野 純子崎尾 百合子
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2016 年 26 巻 2 号 p. 313-317

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抄録

フライングディスク(FD)は,技術獲得が容易で,競技中の移動も不要であり,運動強度も低いため,在宅酸素療法(HOT)導入中の患者にも適した運動であると言われている.また,レクリエーションの側面も合わせ持つので,楽しみながら継続でき,HOT患者の運動療法のモチベーションを維持する効果も期待し得る.今後FDが広く全国に周知され,HOT患者に広まって行くことが期待される.実際にFDの練習会を新規に立ち上げるに際しては,練習会場とスタッフの確保,資材の調達,安全対策,練習会の内容メニュー策定など様々な対応が必要となる.これらの中にはイメージだけで対処できるものもあるが,実際に開催してみないと気付かないことも多々ある.可能であれば,立ち上げ前には実施施設の練習会を見学しておくことが望ましいが,実際には難しいことも多い.現在,新たに練習会の立ち上げにも対応可能なFD練習会のマニュアルの作成が進められている.

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© 2016 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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