日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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原著
The Nagasaki university Respiratory ADL Questionnaire(NRADL)とBODE indexとの関係
岡本 一紀金田 瑠美北村 朋子山口 清香岡本 香保里進藤 崇史池内 智之田中 雄也津田 徹
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2017 年 27 巻 1 号 p. 36-40

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抄録

【背景】COPD患者の日常生活活動を把握する指標として,The Nagasaki university Respiratory ADL Questionnaire(NRADL)がある.一方,BODE indexはCOPDの予後指標とされている.今回,COPD患者のADLと予後指標との関係について検討した.

【方法】2010年8月から2014年12月までに入院呼吸リハビリテーションプログラムを実施した患者120名をカルテより抽出し,NRADLとBODE indexとの相関関係を検討した.BODE indexから対象を4群に分類して群間比較を行った.また,BODE indexにおいて最も予後不良(7点以上)となるNRADLの点数をROC曲線にて算出した.

【結果】NRADLとBODE indexには負の相関が認められた.BODE indexを4群に分けると,高スコアであるほどNRADLの点数は低くなっており,各群間に有意差が認められた.BODE indexが7点以上となるNRADL点数は約50点であった.

【考察】BODE indexとNRADLの相関が認められ,NRADLの点数が低くなるほど予後不良である可能性が示唆された.NRADLの結果を基に,ADL向上を目指した呼吸リハを他職種によるチームで考えていくことが重要である.

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© 2017 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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